最近の大学
大学受験生にとって大詰めの季節で、きのうも東海学園大学では大手予備校の模擬試験をやっていた。
そして最近の新聞に大学の広告が目立つ。きのうの朝刊の大学の広告を見て、大学教育がこれでよいかと疑問を持った。
O大学 スポーツ健康学科 スポーツ支援コース 健康支援コース 健康スポーツマネジメントコース
N大学 福祉経営学部 医療福祉マネジメント学科
健康科学部 福祉工学科 健康情報専攻 バリアフリーデザイン専攻
大学のアカデミックさが感じられない。専門学校の広告と見間違うくらいだ。 社会の仕組みが複雑化、細分化されてきたからそれらに対応する人材は必要だ。実務担当者を養成するためにはこういうコース、専攻があって当然だと思う。
しかし、大学を出て将来、事業の中枢を担う総合職を進む者だったらスポーツとは何ぞや、医療・福祉とは何ぞやをもっと広い視野からアカデミックに学び経営に活かす必要があると思う。
そうでないと、なんでもかんでも勝負は勝ちさえすればよいというスポーツマネジメントが横行し、医は仁術ではなく算術の医療・福祉がはこびりかねない。
O大学やN大学が一般職の実務担当者養成を目的としているのか、専門学校とはちがって総合職に進む者を4年間でスポーツや医療・福祉のスピリットをアカデミックに学ばせた上で実務的なことも併せて教えようとしているのか見えてこない。
いずれにせよ、最近の大学は学問より実務習得に偏っているような気がしてならない。