ゆずり葉
NHKラジオ 朝5時のニュースが終わると「早起き朝一番」と言う番組をやる。 全国各地のリスナーレポーターが電話で、その地の話題を10分ほどレポートする。
けさの男性レポーター、場所を聞き漏らしたが自然観察の指導員をしている人が、 自然観察あれこれのレポートをした。「ゆずり葉」の木について興味深い話があった。
「ゆずり葉」の木は、新葉が生長すると古い葉が落ち新旧交代がはっきりしている。
子供達が自然観察に来た時、ある詩を引き合いに出し「ゆずり葉」の話をすると目を輝かせて聞いてくれる。とレポートしていた。時間の関係で、「ゆずり葉」の話はあまり詳しく話さなかったので、調べてみたくなりネット検索。
この木、太平洋側の暖地の林中などに生える背の高い木。新しい葉が生長してから、古い葉が譲って落ちることからこの名前がついた。(上写真)詩というのはどうもこれのようだ。
ゆずり葉 河井 酔茗(すいめい)
子供たちよ これは譲り葉の木です。 この譲り葉は新しい葉が出来ると入れ代ってふるい葉が落ちてしまうのです。
こんなに厚い葉 こんなに大きい葉でも 新しい葉が出来ると無造作に落ちる 新しい葉にいのちを譲って――。
(中略)
世のお父さん、お母さんたちは何一つ持ってゆかない。 みんなお前たちに譲ってゆくためにいのちあるもの、よいもの、美しいものを、一生懸命に造っています。
今、お前たちは気が附かないけれどひとりでに命は延びる。
鳥のように歌い、花のように笑っている間に気が附いてきます。
そしたら子供たちよ、もう一度譲り葉の木の下に立って譲り葉を見る時が来るでしょう
正月の鏡餅に敷く、シダ、うらじろ、ゆずり葉は家系が絶えず続き、長寿と秩序正しい世代交代を祈念するものであるらしい。
そういうことだったか?!、娘3人が長男のところへ嫁にいってしまって家系が絶える危機に瀕している我が家、今まで鏡餅はうらじろの上に乗せているだけだった。 今度の正月からやっても遅いか!