薬との付き合い方
きのうの集会所での健康講話、薬剤師さんが講師で御題は「薬との付き合い方」。 13人が集まり平均年齢は72〜3歳。このメンバーの中では若い自分が毎日4種類の飲み薬と 3種類の目薬を使っているくらいだから、全員毎日何らかの薬をやっているだろうと思っていたら
なんの、なんの全く薬を飲んでいない人が3人もいた。 ちょっと、驚きだった。
薬剤師さんの話は、高橋英樹や加山雄三の出てくるコマーシャルでおなじみの「ジェネリック医薬品」について。
● ジェネリック医薬品とは
新薬として発売される医薬品は先発医薬品といわれ500億円くらいの費用と5〜10年の開発期間がかかり、そのメーカーが独占的に販売できる。20〜25年の特許期間が切れると他のメーカーも同じ成分、同じ効果の薬を製造販売できる。これが「ジェネリック医薬品」で当然先発医薬品より2〜5割安い。
●安いのにどうして普及しないのか?
欧米での普及率が40〜50%に対して日本では10%くらい。後発メーカーは二、三流企業が多く製品は臨床実験もしていなくて医師の信頼度が低い。現にズサンな製品で発売後すぐ発売中止になった例が多くある。
●我々はどう対応すればよいか?
国としても医療費を抑制するために一流メーカーが扱う後発医薬品に力を入れている。3月からは、医師がジェネリックを使うことを拒否した場合、医師への手数料が減額される制度になる。
後発医薬品もだんだん信頼のおけるものが増えてきているので医師・薬剤師とよく相談して使うようにするとよい。
三好町民病院は後発医薬品を比較的よく使っている。
薬の重複や飲みあわせを未然に防止したり、同じ薬による副作用を防止するために「お薬手帳」を持つようにすると良い。
薬なんかとあんまり付き合いたくもないが、死ぬまで付き合いなさいと先生から宣告されているからには、上手に安い費用で付き合うのが一番だろう。そのためにはジェネリック医薬品とうまく付き合うことのようだ。