画竜点睛を欠く

mikawakinta632008-02-20

きのう、暦の上での”雨水”。きょうは早速、日が高くなるにつれて春らしい暖かな日差しとなった。そして、夜には文字通り小雨がパラパラとなった。


きのうの朝からテレビも新聞も海上自衛隊イージス艦と漁船の東京湾入り口での衝突事故の報道で賑やかだ。
この事故の報を聞いて、ふと自分のしでかした20年ほど前の交通事故が頭をよぎった。


深夜の2時ごろ名古屋から車を運転して帰宅の途中、豊田の自宅まであと数百mのところで電柱に衝突。幸いケガはなかった。 原因は、やれやれどうやら自宅まで来たという安心感から、つい居眠りしてしまったのだ。


今回のイージス艦の衝突事故も、ハワイ沖でのミサイル発射訓練を終え帰国、横須賀港を目前にしてやれやれどうやら無事帰れたという安心から、当直の乗組員に気の緩みが原因に他ならない気がする。


遅くまで仕事をしてきたことも、ハワイ沖でミサイル発射訓練を成功させたことも、一瞬の気の緩みで台無しだ。
「画竜点睛を欠く」とはこのことだ。
世界最高水準のイージス艦も、惰性に流れふやけた体質の組織の中で果たして国を守ることができるか心配になってきた。