一番の飲み友達

mikawakinta632008-06-14

二日続きの梅雨の中休み、二日がかりで垣根の山茶花、玉つげ、つつじの剪定。
夕方、久しぶりに訪れた知人が開口一番「庭木がきれいになったね。」
ねぎらいの言葉すらないカミさんに不満があったが、知人の一言で二日間の仕事が報われた気がした。


きのう配信のメルマガ。小学校1年の時親父を亡くした自分にとって何とも羨ましい話だったのでその要旨を転載。
作者は、このメルマガの会社の社長。


                  「一番の飲み友達」         
電車がホームに着くわずかな時間に携帯電話で連絡を取り行き着けの居酒屋へ。たった10分しか遅刻していないのに、
相手はもうジョッキ二杯目。きょうの相手は、私の一番の飲み友達。


私に似て酒が好きで、私に似て声が大きくて、私に似て、仕事好きな男。私の父です。父とは、月イチで飲みます。
友人にこのことを話すと、「よくオヤジと話すことがあるね〜」と言われます。もちろん、いつも新しい話題があるわけではありません。毎回同じ話を繰り返し話すだけ。


「最近、仕事はどうだ?」「子供は病気していないか?」「おかあさん(私の母)が最近また…」父はいつもジョッキ片手に、楽しそうに質問します。そうそう決まってこんなことも言います、「好きなもの、注文しろよ」。


父は40歳で転職し、定年まで会社勤めの平凡な人生なのかも知れません。でも、私にとっては、最高の“成功者”です。
それは、こうして親子二人で楽しく飲める喜びを教えてくれたから。どんな成功哲学よりも私は大切にしています。
親子二人がごく普通に、楽しくお酒が飲める。かつての日本にはあったのかもしれません。


しかし、今は誰に聞いても「飲まないよ」と当たり前に言います。おそらく行き着けの居酒屋でも私たちだけでしょう。
私たちは話します。「親子三世代で飲めるといいね」その頃、父は八〇歳を越えています。
20年後、成人した男性の「一番の飲み友達」の第一位が「父」だったら、どんなにステキな日本になるでしょう。


父は私の一番の飲み友達です。そうそう、未だに父は、私におごらせてはくれません。             



秋葉原殺傷事件で世の識者は「勝ち組」「負け組」を云々するが、それ以前にこんな親子関係が普通になる世の中を目指す
ことの方が先ではないか。
この事件があった後だけに余計このメルマガ記事が印象に残った。


<きょうの一枚>  蝶  6月14日 自宅

庭のアルストロメリアの蜜を目当てにやってくるナントカ蝶。