北京奥運 その四

mikawakinta632008-08-16

オリンピックもきのうで半分が終わった。成績や評価は新聞・テレビがこれでもか、これでもかと報じているとおり。
崇高なる理想を掲げて始まった近代オリンピックが、ここまで商業主義に徹してテレビの番組制作プロダクション化してしまったのに怒りテレビでオリンピックは見ない。新聞で結果を見る。と言う人も現れるのではないか。


200m平泳ぎの北島選手、1位になったが世界新はならなかった。本人も言っていた。朝の時間の決勝でなかったら世界新は出ていたと。番組がアメリカのゴールデンタイムだと高く売れるから、決勝を無理に午前の時間に持ってきた。
野球もテレビ放映のため試合が延長になっても、試合時間が計算できるタイブレーク制の採用となった。


フェンシングやバドミントンなどマイナーといわれるスポーツもテレビ放映されその国の選手が活躍したことによってそのスポーツが普及し底辺が拡がるという効果は大きい。
朝の時間の水泳の決勝や野球のタイブレーク制、条件が皆同じならいいじゃないかという論もあるかもしれない。
しかし、人間の運動能力のリズムを狂わせてまでテレビの放映時間を優先させねばならないのか?
野球本来のルールを曲げてまでも決められた枠内の時間に放送を終えることを優先しなければならないか?


近代オリンピックの父、クーベルタンの言葉がむなしく聞こえる。

「オリンピックで重要なことは、勝つことでなく参加することである。IOC(国際オリンピック委員会)はオリンピックをより早く、より多くの国に、より高く売りつけることである。」



<きょうの一枚>   ハスの花托(かたく)  リュウゼツランのある農家の庭先  8月16日

これだけ暑いと、ハスの花の終わった花托がシャワーの先に見えてくる。この穴の一つ一つが蓮根の穴につながっているそうだ。