立春の風景 Part 3

きょうのウォーキング、立春後最初の日曜ならではの早春の風物詩が見られた。「野焼き」だ。「畑焼き」は自分の畑だけの枯れ草を焼くのだから平日に老夫婦でもできる。「野焼き」となると広い田んぼの境界にある土手の草を焼くのだから大掛かりになり若い力も必要になり日曜でないとできないだろう。きょうの日曜、丘陵の上から眺めるとそこかしこで野焼きの煙が立ち上がっていた。

  

早春に野原や土手の枯れ草などを焼くことにより害虫を殺し、土地を肥やす効果のあるこの「野焼き」、まさに早春の風物詩だ。


「野焼き」をしている方と話していたら、こんなことを云っていた。「廃棄物の処理および清掃に関する法律」で「野焼き」は禁じられているが田畑から出る雑草を燃やすことは例外として認められているそうだ。(消防への届出は義務付けられていると思うが)


「野焼き」とは昔からの風習で野を焼くことだと思っていたら、廃棄物を野で焼くことも「野焼き」というらしい。現代社会の法律では廃棄物を焼く現代の「野焼き」が昔からの早春の風物詩「野焼き」を脇役に追いやってしまった感がある。


煙の立ち上る田園の片隅では黄色い菜の花畑と四つ池の上のカラフルな住宅が光り輝く早春の陽射しに眩しく映える。