本の二度読み
朝、カーテンを開けると眩しいほどの陽射しだが、地面がぬれている。昨夜、降ったらしい。すがすがしい朝だ。
昔読んだ本を読み返すなどというようなことは滅多にないことだが、きのう病院の予約日で待ち時間に読む本と思い何気なく書棚から手にした本が20年前のベストセラー「NOと言える日本」(盛田昭夫 石原慎太郎共著)。
20年前に読んだ時は「アメリカにノーも言わないような日本人をアメリカ以外の世界の諸国が重視する訳がない」といったようなことを著者は強調しているという印象が強かった。
きのう読み返してみてソニーを町工場から世界的な会社にした盛田氏の先見性に今更ながら感銘を受けた。今から20年前の著書で今のアメリカの姿を予見し警鐘を鳴らしているのだ。「アメリカは数字だけで実態のないお金だけ動くシンボリックエコノミーばかりやっていてはだめだ。物を作り物に知恵をつけて価値を高めるのが本当のビジネスだ。こんなことではアメリカの将来は怖ろしい。」と。
一度目を覚まして二度寝した後のあの快感を一冊の本でも味わったような気がする。高校時代に勉強した「徒然草」や「枕草子」も今読み返すとまた違った感慨があると思うが、その根気がない。
<きょうの一枚> きょうも雀の大群 三好丘 2月8日
本が二度読みなら<きょうの一枚>雀の大群も二度アップ。三好丘のブルーベリー園のネット用ロープと立ち木におびただしい数の雀。先日アップした時よりもっと数が多かったので、ついシャッター。