異文化探検 ブラジル

mikawakinta632009-02-16

冬に逆戻りしたかのような北風の強い一日。悠学カレッジ、「異文化探検」はブラジル。講師はサンパウロ生まれ豊田在住の日系3世、吉岡エリアーナユリ子さん。 医大卒で大学生、高校生の2児の母。通訳、翻訳をしておられる。


日本の22.5倍の国土に1億8千万の人口。意外に人口が少ない。日系人の人口は約150万人。(在留邦人は約6万人)
一方、在日日系ブラジル人は約32万人。(豊田8千人、三好1200人)


ブラジルはインド、ロシア、中国と共に経済発展の目覚しい国と世界的に評価されている国であるにもかかわらず、日系ブラジル人の日本への出稼ぎ者が多いことを講師はどうみているか訊ねた。


先祖の母国に対する憧れは当然だが、ブラジルでは自分の家を持つことに執着心がある。ブラジルでは賃金が安いから日本で働けば円高も幸いして、今なら日本から送金したお金がブラジルでは倍の価値になる。夢が早く叶えるから出稼ぎに来る。ということらしい。


また、日系ブラジル人でも恵まれた境遇で育ち、日本へ来ても豊田の駅の近くのマンション住まいといった立場の人らしい
見方をしていることに、マスコミの報道とのギャップを感じた。つまり、派遣切りで住む所がなくて困っている日系人はほんのごく一部だ。男性が首切りにあっても女性は給料が安いから首切りにあってない。自分達の先祖がブラジルに渡った時に、互いに助け合って生きてきたように、今日本にいる日系人たちも互いに助け合って生きている。と彼女は語る。


マスコミの見方も間違っていないだろうし、彼女の見方も間違っていないだろう。物事は表からも裏からも見ないと本当の姿が見えない。


<きょうの一枚> きょうのティータイム

いままで5回のティータイムのうち一番おいしかった。パンの上に乗っている白いのはクリームチーズ。その上の赤茶色のものはブラジルを代表するトロピカルフルーツのグアバをペースト状に固めたもの。黄色の包装はブラジルのチョコレート。そのほかはキャンディー。コーヒーは残念ながらブラジル製ではなかった。