バラの芽

きのうほどでもないが、それでも相変わらず風が冷たい。葉を落とした庭のバラはトゲが目立ち、この寒風で余計に寒々しい印象を与えている。それでも、先日来の暖かさのせいかよく観察すると赤い芽が萌え出しちょっぴり春を感じさせる。


 

 

そういえば、3年くらい前にガキ仲間のブログで「くれないの二尺伸びたるバラの芽の針やはらかに春雨の降る」という正岡子規の歌でバラの芽がどうして二尺も伸びるのかと、この歌をめぐって論争したことを思い出した。


確か、こういう解釈でおさまった。二尺ほどあるバラの木の真っ赤な色をした新芽でまだ柔らかいトゲを春雨が静かに濡らしている。と。萌え出した赤い芽からのんきにもこんなことを思い出した。バラ作りをしている人は寒肥だ、消毒だと大童なのに、眺めるだけの人は気がラクだ。