虎渓山 永保寺

きのうの悠学カレッジ「異文化探検」インドの講師小久保シュヴァ チャクラバティさんは茶の湯をたしなみ、日本庭園をこよなく愛する日本文化に大変造詣の深い古典舞踊家だった。特に感銘深かったのはわが故郷多治見の永保寺の庭園を絶賛していたことだった。我がことを褒められたような気分で思わず周りの人に自分は多治見の出身で誇らしいと話しかけたほどだった。


地元では標高160mほどの虎渓山とその麓にある永保寺、土岐川修道院などを含めて”虎渓山”と言うのが一般的だった。子供の頃、ちょっと遠出の探検の場所でもあった。1957年、高校生の時ソ連が世界で始めての人工衛星スプートニク1号を打ち上げ、夜明けの空に地球を周回する衛星を見たのは虎渓山の山頂だった。故郷を離れて数十年経った兄弟が何かの機会に多治見に集まると訪れるのは虎渓山だった。 そんな多治見のシンボルともいえる虎渓山、多治見の仲間のブログにも事あるごとに登場する。

 
  ブログに登場した秋と冬の永保寺庭園


この虎渓山永保寺、鎌倉時代の創建で国宝に指定された2棟の建物のほか多くの寺宝がある。夢窓国師の手による庭園は名勝に指定されている。平成15年に国宝の観音堂が火災で全焼した。再建のための寄付をさせられた。


忘れかけていたふるさとのシンボルを異邦人から目を覚まされ再認識したきのうの講座だった。