万物潤ったきのうの雨
目覚めてみれば昨夜の風雨は何だったと思うほど光り輝く青空。天地のものすべてがしっとりと潤い生き生きとしている。
垣根のアカメが一段と赤みを増し光輝いている。ふながや公園のハナミズキも青空に向かって咲き始めた。
日が高くなるにつれて、春雨に濡れた遊歩道に貼りついていた桜の花びらも強風に舞い上がっている。
朝のウォーキングでこんな光景を目の当たりにして漢文の時間に習った漢詩を思い出した。(全部思い出せず、ネットでカンニング)
春眠 暁を覚えず
処々(しょしょ)に啼鳥(ていちょう)を聞く
夜来 風雨の声
花落つること知るや多少(いくばく)
春の夜は眠り心地がいいので朝がきたことにも気づかずつい寝過ごしてしまう。寝床の中で小鳥の声に耳を傾けながら、夜の間、風雨の音がしていたが、きっとたくさん花が散ったことだろうと思いをはせる。
「春雨に万物のいのちが潤った」ともいえるきのうの雨。白さがまぶしい けさの花壇。自宅。