ゴーギャン展

mikawakinta632009-05-02

きのうの名古屋での会合の際、早めに家を出てボストン美術館ゴーギャン展に行った。
NHKをはじめとするマスコミが余りにもPRするので、野次馬根性がついつい出てしまった。


ゴーギャンの油彩画、木彫レリーフ、版画など40点が展示されていたが、何といっても核となるのはタヒチで描かれた大作<我々はどこから来たのか、我々は何者か我々はどこへ行くのか>。


この哲学的なと言っていいのか、謎めいたと言っていいのか難解なタイトルと縦約1m半、横約4mの大作に圧倒される。
作品の横に絵入りの解説がしてある。そこから察するに文明と野蛮、生と死そういったものを探求した作品だということがおぼろげながらわかる。


小説家のなかにし礼がこの作品に出会って「私の生き方は変わった。それは人生哲学になり、小説のメインテーマになった」とサイン入りのメッセージを寄せている。ゴーギャンの問いかけになかにし礼は見事にリアクションしているが、浅学菲才の輩は作品の前でただ立ち尽くすのみ。


会場でパンフレットを見てわかったことだが、主催NHK、共催中日新聞。熱心にPRしているワケがわかった。


<きょうの一枚> ジャスミンの香り  自宅  5月2日

庭に下り立つと5月の風に乗ってジャスミンの香りが運ばれてくる。この1週間ほどの温かさでジャスミンが真っ白になった。そして、蜂が気ぜわしく花の周りを飛び交っている。