ジャスミン腐し(くだし)

おとといの5日は二十四節気立夏。夏の気配が感じられる頃である。本来ならば立夏を過ぎて本格的な風薫る5月の筈が台風1号の影響か雨降りが3日も続く。”爽やかな風薫る”とはほど遠い”湿っぽく、まだストーブを片付けるのをためらう”ような日が続く。


大型連休前半の頃は庭のジャスミンの香りが南から吹く風に乗って、まさに”風薫る5月”を感じ取っていた毎日だったのとは雲泥の差だ。


卯の花におう垣根に ほととぎす・・・・ ちょうど、この季節にふさわしい歌だ。春の間は桜や桃の花のように薄紅の花が多いが、この季節になると卯の花を初めとしてみかんやくちなしの花のように白い花が次々と咲きだす。ウチの庭は卯の花に取って代わってジャスミンだ。

 
  ジャスミンの落花               みかん(八朔)の花

昔の人は、卯の花の咲く頃雨が降り続けると雨が卯の花を腐らしてしまうのではないかと心配して「卯の花腐し(くだし)」と言ったそうだ。 昔「卯の花腐し」なら今「ジャスミン腐し」といったところか。庭のジャスミンの花が雨続きで、ポトポトと散っている。 それに取って代わるようにみかん(八朔)の花が咲き始めた。


ジャスミンの花薫る5月の風からみかんの花薫る5月にバトンタッチも間近い。