大阪人

mikawakinta632009-08-10

どうも台風の概念が変わったようだ。台風と言えばフィリッピン沖くらいで発生し、勢力を増して日本へ来たり大陸へ上陸するのが相場だった。今夜にも接近する台風9号は四国沖で発生した熱帯低気圧が台風になったのだ。これも、地球温暖化の影響だろうか? 考えすぎだろうか?


先週の日曜セントレアへ行って動く歩道で構内を移動した時ふと思い出した。大阪在任中、阪急梅田駅をよく利用した。駅の中に動く歩道があり、天井から「あと5m」とか「お急ぎの方のために左側をおあけねがいます」と書いた看板がぶら下がっている。はじめてこの看板を見たとき、ビルのどてっ腹をくりぬいて高速道路が通っている風景とともに、これぞ大阪の象徴と妙な感銘を受けたものだ。


これらの事象が出現した理由がこんなところにあるのではということが5年の大阪生活でおぼろげながら結論づけることができた。たった5年の大阪生活で偉そうなことを云って大阪人に叱られるかもしれないが。


徳川幕府は政治は江戸、経済は大坂と政治と経済を切り離した。商人は、自分の才覚でどんどん変わったことを、人より先にしなければ生きて行けなかった。たえず競争をしている。「時は金なり」であった。また、建前が大事であった武士の社会と違って、商人の世界は本音の社会だった。大阪のせわしなさ、奇抜な発想は元禄の昔から変わらない。


セントレアの一番はずれの駐車場Aコーナーから何本かの動く歩道を乗り継ぎながらふとこんなことを思い出した。



<きょうの一枚>  大きくなった冬瓜  自宅  8月10日

グミの木の枝からぶら下がっている冬瓜、大きい方は30cm位になった。こんなのが法面にある木の枝にざっと数えて8個あった。隠れたものも入れると10個くらいはあるだろう。