すすき梅雨

mikawakinta632009-10-02


よく降る雨だ。きのう一日束の間の青空だった。秋の長雨、すすき梅雨か。昔の人は季節の変わり目の長雨にうまいこと名づけたものだ。冬から春にかけては「菜種梅雨」、秋から冬は「さざんか梅雨」でその季節に咲く花の名前から名づけられている。この季節は「秋雨」が主流だろうがすすきが咲く頃なので「すすき梅雨」とは風流だ。


”すすき”と云えば明日は十五夜。天気予報によればあしたは晴れのようで中秋の名月は眺められそうだ。供え物の月見団子、子供の頃の記憶では団子ではなく里芋をお供えしたはずだ。月見団子もクリスマスケーキやバレンタインチョコレートのように誰かのアイディアで作られたものだろうか?それとも、終戦直後は月見団子を作ってる余裕もなかったから、団子は省いて里芋だけにしていたものだろうか?


いずれにせよ、明日天気になったらいい加減に里芋の収穫をしなければ・・・となり「風が吹けば桶屋が儲かる」式に「すすき梅雨で里芋の収穫」になった夕飯時の唯一の会話だった。



<きょうの一枚> ミヤマガマズミ  長田池下流谷戸の雑木林  9月29日

春に白い細かな花を咲かせるミヤマガマズミ。この季節になると他に先駆けて見事な赤い実をつけている。先生の説明によると、いち早く鳥にタネを運んでもらい子孫を残そうとする植物の知恵らしい。