裁判員

mikawakinta632009-11-12


きのうの雨で秋も一段と深まった感じだ。桜公園の上から眺めるバス通りのナンキンハゼが一層鮮やかな赤になってきている。

そんな秋景色とは裏腹に世の中いったいどうなったのかと思いたくなるような殺伐とした事件ばかり起きている。イギリス人英会話講師の死体遺棄事件の犯人が逮捕された。女子大生バラバラ死体事件の犯人もやがて捕まるだろう。そして、裁判員裁判で犯人は裁かれるだろう。


いくら国民の義務として選ばれてもこんな猟奇的殺人事件の裁判員になったら、気の弱い人だと卒倒したり、ご飯が喉を通らないような日が幾日も続きかねない。それでも、義務として裁判員をしなければならないだろうか?


きょう郵送されてきた多治見のコミュニティー紙に弁護士の友人が寄稿していた。「被告人が事実を認めている事件などは刑の重さを決めるだけであるから、費用とひまざえかけて裁判員を動員する必要などない。裁判員裁判が必要とすれば、やったかやらないかよくわからない林真須美のカレー毒殺事件など”やってない”と無罪を主張する事件だけだろう。」と。


裁判員裁判が始まって3ヶ月が過ぎた。将来の制度の検証に役立てるため裁判員経験者の記者会見が開かれ率直な思いが語られているようだが、裁判所からそこまで話すことは守秘義務に触れるなどとトラブルが起きているようだ。
3ヶ月くらいで結論じみたことを語るのは早すぎるかもしれないが、どうも裁判員に選ばれるということは災難に遭うようなものらしい。


<きょうの一枚> 白川郷の秋景色   11月7日