子どもに勝負の免疫力

mikawakinta632009-12-04


青空が戻った。午前中は少々風が冷たかったが午後からは風もおさまり穏やかな日になった。地球温暖化といっても12月、ハイビスカスやブーゲンビリアを室内に避難させた。去年は11月20日頃に移動させたことを思うとなるほど温暖化が頷ける。


2週間ほど前のこと。幼稚園年長組の孫の生活発表会(我々の時代でいう学芸会)を見に行って意外な思いをした。
モンスターペアレンツに気兼ねして「勘違い平等教育」がされていると思っていたら、意外にも勝つ喜び負ける悔しさを噛みしめさせるようなことが行なわれていた。


ステージの上の鉄棒でクラス全員がひとりひとり逆上がりをするのだ。先生の手を借りることなく2回3回とまわる子には観客席からどよめきと盛大な拍手。先生の手を借りてやっと出来る子、手を借りず懸命に試みる子、観客の前で優劣がはっきり出る。年長組ともなれば過保護の事なかれ主義から競争社会に放り出されて当然のことだと思う。


実際に社会は勝ち負けだらけだ。第一関門に受験という勝負が待ち受ける。その後も就職試験に昇格試験と人生の節目節目はもちろん、スポーツを見ても宝くじを買ってもすべてが競争であり、勝負はあらゆる所に存在する。そして、あらゆる競争・勝負は「機会平等」であって「結果平等」であってはならない。


ステージの上で皆が同じように逆上がりをするという機会があり、努力した子にはたくさんの拍手が、もう少しがんばろうねと言う子にはそれなりの拍手が・・・・。幼稚園の年長ともなれば勝ち負けの”免疫”のつけ方を教えるのが正しい教育だろう。孫はいい幼稚園に入った。



<きょうの一枚>  12月というのに一面みどり  三好丘四つ池南  12月1日

11月のはじめにトラクターで幾何学模様に耕され菜の花の種が蒔かれた。一月経ったらもうこの青さ。