老々介護

mikawakinta632009-12-07

けさは冷えた。グラウンドゴルフをしていても日陰では北風が骨身にしみる。明日の朝はこの冬一番の寒さとか。


きのうの収穫感謝祭、餅つくりに老人クラブから多数ボランティアが出た。その中に前夜からその日の朝まで寝たきりの母親を介護してその足で駆けつけた70歳も半ば近いご婦人がいた。そんなに無理しなくてもと皆が言っても自分がいなくては餅つくりが始まらないと意気込んでいた。


そのご婦人、あるとき介護についてしんみりと語っていたことがあった。そのことを思い出した。介護は特別なことじゃない。親と子と立場が入れ替わっただけ。おむつを替え、ご飯を作ってくれ、私を育ててくれたそのお返しをしているだけと気づいた。それと、おむつ交換は大変な作業だけれど、おむつが取れるのは見送る時。生きている証がそこにあると思うと、暗闇の先に光が見えてきた。と。どこかの講演会で話してもらいたいくらいの話だ。


老々介護に疲れ果てた人たちの悲惨な事件が新聞・テレビでしばしば報じられている中、こういう話を聞くとほっとする。



<きょうの一枚>  黄金色に輝く雑木林  12月7日  福谷・古窯跡付近