卯の花腐し(くだし)

2日続きの雨。今頃雨が降り続くと卯の花を腐す(くだす)のではないかと心配して古人は「卯の花腐し」といったそうだ。♪卯の花の匂う垣根に と歌われた初夏の風景に注ぐきのう、きょうの雨だ。そして、風情のある卯の花だ。


いつものウォーキングコース、東名高速の三好と豊田のICの中間あたりの土手に300mくらいに渡ってベニウツギが今を盛りと咲き乱れている。このウツギが色こそ違え、♪ 卯の花の匂う垣根に と歌われた白くて清楚な卯の花と同じ種類のウツギとは思えないし、思いたくない。ベニウツギは排気ガス対策用かそれとも根を張らせて土手の補強対策用にドカッと植えられたと思いたくなるような風情のなさだ。

 


卯の花とウツギ、どこに接点があるのかネットで調べた。卯月(旧暦4月)に咲くからとも、房状の花が白いうさぎ(卯)のようだからともいわれる。その卯の花が「卯の花の木」「卯の木」が「卯つ木」となり、これに「空木」の字をあてたらしい。ベニウツギは卯の花の園芸品種だろう。


雨の似合う花、アジサイにはまだ早い。この時期庭の花で雨に似合うのはクレマチスや、クレマチスの仲間モンタナだ。
これらの花は雨でいきいきとしている。庭や畑の水遣りはしなくてもいい。新聞もゆっくり読める。日記もゆっくりカキコできる。この雨で花も人も文字通り潤いをもらっている。