水墨画の世界

旅行から戻ったら早速11日の神社の秋祭りの準備、本番、後始末で金庫番という裏方さんならではの仕事が待ち受けていて、日記も3日間のお休みと相成った次第。


秋祭りで桂林旅行のほとぼりも冷めてしまったが、この旅行のハイライトと言われる璃江(りこう)下りだけは記しておこう。桂林を南北に流れる璃江とそれに沿ってカルスト地形特有の山々の水墨画のような風景を眺めながらの5時間ほどのクルーズ。外国人専用の発着場から出る。


どんよりとした天気で遠くの山は霞んで見える。これが如何にも水墨画の世界のような雰囲気を漂わせる。この景色には真っ青な青空は不釣合いだろう。一口目のビールにはえも言われぬ感動を覚えても二杯目、三杯目になるにつれてそれがだんだん薄れてゆくように、絵心も詩心もない者には奇妙な形をした山々も時間が経つにつれて感動が薄れていった。



自分にはこのモノクロ写真の世界は性分に合わない。春に行ったドイツライン川クルージングで見る両岸のぶどう畑とおびただしい数のカラフルな古城、ゆったりとした船内からワインを傾けながら眺める景色の方がどうも好みに合う。