サービス

朝からの曇り空も夕方には青空が広がる。午後、二人の孫を連れて刑務所の矯正展へ。三好に越してきて殆ど毎年散歩がてら見物に行っている。おカタいこの公の施設も年を追う毎に一般市民へのサービスが充実して来ている。今年、目に付いた点はふたつ。ひとつは、その場で申し込みをすれば入場者誰でも刑務所の施設見学ができるようになったこと。もうひとつは、子供に刑務官の制服を着せて写真を撮らせてくれるサービスができたことだった。これには孫たちも大はしゃぎだった。

 ちびっ子刑務官

サービスといえば、先日訪れた中国のサービスぶりは相変わらずだとの印象だった。20数年前はじめて訪中したとき、レストランのテーブルに運ばれてくる料理は無愛想なウェイトレスがまるで投げ捨てるようなもてなしで大いにカルチャーショックを感じたものだった。


おととし訪れた上海にしても今回の桂林にしてもホテルのフロントの客扱いは総じて洗練されたもてなしを感じた。しかし、安いツアー客の行くレストランなどはあまり変わってないような気がする。レストラン付属の売店でモノを買わせようとする”商売気は一流”でも皿や茶碗がかけているのは当たり前で”客のもてなしは三流”と言えよう。

 朝6時の桂林駅
  屋上のネオン「桂林」も点灯してない

人口500万の都市、桂林の駅を見たくてまだ薄暗い早朝の6時に行った。駅は真っ暗、扉は全部閉まっている。国慶節の休みで里帰りするであろう大勢の人々が駅前広場の地面に座ってじっと待っている。始発列車は6時26分。切符売り場だけは電気がついているが、窓口は閉まって中で係員が新聞を読んでいる。


この様子を見て、この国の一党独裁政治の体質”乗せてやる””食べさせてやる”が解放経済になっても、外資の入ってない分野、とりわけ地方ではあまり変わっていないことがよくわかった。