中国の面子

アジア大会で今広州が注目を浴びている。先月、桂林に行ったとき広州での乗り継ぎ時間で市内観光をした。高速道路から見る高層のビル群はどれもこれもきれいだった。(下の写真)ガイドの説明では、面子を重んじる中国では外国からの客人に汚いな建物を見せては面子が立たないということで高速道路から見える側だけきれいに塗装をして裏側は汚いままだそうだ。


高速道路から見るきれいなビル


今夜のテレビでもやっていた。アジア大会の開かれている広州では、工事中のビルに大きなシートを被せ、その上にビルの窓の絵を描いている。これが、面子を重んじる中国ならではの光景らしい。


APECでぎりぎりまで見通しがつかなかった日中首脳会談。決まったのは、実施の約30分前。しかもスケジュールの合間を縫うように、わずか22分間。両首脳が席について話し合ったことに意味があるとはいっても、これでは突っ込んだやり取りを望むべくもない。


これも善意に解釈すれば、隣人日本の面子をつぶさず、中国の対日強硬派の面子もつぶさずの実施前30分の会談決定と22分の会談ではなかっただろうか。隣人との「溝の深さ」はまだまだだ。