「人の命」の尊さ

きょうは冬至。昨夜からの雨も上がって寒くなるかと思いきや、なんと暖かな冬至のことか。欧州では大寒波というのに。10月に一緒に中国旅行したご近所さん夫婦がベルギーの娘さんのところでクリスマスをということで先週の土曜に出かけたが身動きできないでいるのではと心配だ。

 

ウォーキング中、丘陵地に吹き渡る風もまるで春先の風。コートを着て歩いていると暑いくらい。今年を表す漢字が「暑」であったが、1年の締めくくりまでやっぱり「暑」だ。丘陵地の景色もとても「冬至」とは似つかわしくないサマだ。見渡す限り青々とした畑。その傍らの柿畑の中で菜の花が咲いている。


● JR福知山線脱線事故をめぐり、当時のJR西日本の社長が刑事責任を問われた初公判がきのうあった。検察側が30分かけて死者106人を含む被害者全員の名前を読み上げたそうだ。


何の落ち度もない被害者ひとりひとりの人生が無造作に束ねられ「死者何人」「負傷者何人」と数字で括られるほど人の命を粗末に扱った残酷なことはない。
       

検察側は「人の道」をわきまえた対応だったと思う。大阪地検の証拠品捏造事件以来検察の評判が地に落ちていただけに当然の対応をしてもキラリと光るものが見えた気がする。