司令塔不在

待ちかねた3月の声を聞き、暦の上では「啓蟄」を過ぎれば寒気も緩む。と思いきや。今週も大陸からの寒気団のお出ましのようだ。きのう、東京では雪が降った。けさのウォーキング、真冬の装束から薄手の衣装に替えたら寒いの、寒いの。


丘陵地の畑の片隅でサンシュユの花が咲き始めた。1週間前に行った藤岡・緑化センターでのサンシュユはまだまだ咲く気配がなかったが里では開花だ。葉が出るより先に黄色い花をたくさんつけている。早春の光を浴びて黄金色に輝いている。ロウバイ、マンサク、ミツマタフクジュソウ、そしてこのサンシュユで”黄色に始まる春の使者”も出揃った感じだ。


● 先日の新聞に出ていた。何かとストの多いフランスで公営交通がストをして間引き運転が多く通勤がままならないらしい。そこで、乗客たちは係員が車内検札に来た時に乗車券を提示しないストをしているらしい。


翻ってわが国、4月からの国家予算は成立しても関連法案が成立しなければ予算執行ができず生活に多大な影響が出る。こんな時に国政は与党内抗争やら政局がらみの与野党足の引っ張り合い。国民大衆が立ち上がって国会デモしないと国会議員の先生方は目覚めてくれないのか。フランスだったらきっと大衆行動が起きているだろう。


日本人はおとなしいといえばそれまでだが、戦後教育の弊害で優等生ばかりができて個性があってリーダーシップをとるような人間が育ってないのではないだろうか。国会の与党も野党も司令塔となるような人間がいないから混乱するばかりだろう。国民大衆にも司令塔がいないからなかなか大衆行動が起きないのではないだろうか。