フェルメールの作品


もう梅雨が明けたかと思うような連日の猛暑日。早いもので、きょうで1年の半分が終わってしまった。きのうのこと。豊田市美術館フェルメールの絵を見に行った。この展覧会、「フェルメール‥‥」と題されるけど、フェルメールの絵は《地理学者》1点のみで、フランクフルトのシュテーデル美術館所蔵のオランダ・フランドル絵画95点の展覧会。


展示作品の最後がフェルメールの地理学者。画面からおだやかな光が感じられるというか、描かれている室内に降り注いでいる光が、見ているとゆらいでいるような感じだ。順路に従って鑑賞してきた作品があまりにも暗い作品ばかりだったから余計そう感じる。


絵画の知識に乏しい自分には絵そのものより絵の隣に展示されている地球儀や地図の方がむしろ興味深かった。この絵をチラシで見たときから地理学者が着ているのが日本の”どてら”でないかという疑問があった。解説によると、それは交易によってオランダにもたらされた日本の着物またはその模造品ということだった。やっぱり、そうか。