ボーイング787


早朝5時頃、家庭菜園には3人、4人と農作業のために人が集まってくる。ひんやりとした空気で蚊に刺されることもなく仕事がはかどるからだ。梅雨が明けてそんな人たちの仲間入りするようになった。早朝農作業の日はウォーキングはお休みだ。


梅雨明けになったらウチの庭にも、よそ様の庭にも夏の花グロリオサが咲き出した。一見、彼岸花にも似ている。赤で黄色いふちの波状のねじれたような花だ。めらめらと燃える炎のような感じがしないでもない。あまり好きな花でもない。ネットで調べたら、英語ではGlory Lily(栄光のユリ)とかFlame Lily(炎のユリ)というそうだ。なるほど。


おとといの日曜にセントレアボーイング787「ドリームライナー787」の試験機がお披露目にやってきたことをテレビ、新聞が伝えていた。この新型機、東レ製の炭素繊維を使い三菱重工富士重工川崎重工が下請けの部品メーカーとして参加しており、全体に占めるメイドインジャパンの比率は30%以上と言われている。


三菱、富士、川崎の3社が愛知県内の拠点で主翼や胴体などの主要部品を製造していることを県民として手放しに誇りにすることには、少々疑問が残る。日本ほどの国が航空機産業ではあくまでも下請けの部品メーカーの地位に留まっていていいものだろうか?最終メーカーと部品の納入業者では天と地ほどの違いがあるのだ。


現代の航空機に求められているのは、効率と安全性が中心。この二つの価値を実現する文化と人材を持っているのが日本ではないだろうか?航空機の製造技術は軍需産業と密接な関係があり、戦勝国と敗戦国の立場があってそれがわが国の技術の進歩を遅らせて来たのも事実だが。