馬鹿


10月も下旬になったが、からっとした爽やかな天気で午前のグラウンドゴルフから午後の麻雀まで半袖で過ごすほど快適な一日。日当たりのよい路傍や雑草地に淡黄色の花びらのアキノノゲシが良く目立つ。花の色が落ち着いた上品な色で、何だか気品が漂っている。


大臣のバカ発言が物議を醸し出している。言葉は文脈のなかで生きている。一語を抜き出して「けしからん」と非難しても意味がないと思う。野党には“バカ”を問題視する向きもあるようだが、これを失言とみなすのはいささか気の毒だろう。「私の高校の同級生のように、逃げなかったバカなやつがいる」。津波の被害に触れて、平野復興相がそう発言したという。どうして逃げてくれなかったんだ、ばかやろう…という気持ちならば、分かる。


考えてみると「ばか」という言葉にはいろいろな使い方があるものだ。思いつくままに挙げると
●  「ばかやろー」  親しさの表現
● 「いやゃ〜ん ばか」恥じらいの表現
● 「釣りバカ日誌」  熱中する余り他への配慮を欠く様子の表現
● 「馬鹿正直」    まっすぐ進む様の表現
● 「ネジが馬鹿になる」 役に立たないことを指す表現                   


大臣はいついかなる時も公の人。それだからこそ、言葉の使い方には細心の注意が必要だろう。野党の方も、いまこんなことに揚げ足を取るようなことをやっておる場合かと言いたい。