「選ぶべきは脱原発ではない」?

暑からず寒からずの程よい陽気はそう長続きはしない。きょうは一転全天雲に覆われ”そぞろ寒さの中深まりゆく秋”を感じさせる日となった。三好丘丘陵地の稜線上にある畑に沿ってのウォーキング。深まりゆく秋を写しだしている光景だ。

先週ラジオで保守派の論客桜井よしこが主宰するシンクタンクが「選ぶべき道は脱原発ではありません」という意見広告を新聞に出しているとパーソナリティーが語っていた。興味があってその意見内容が知りたかった。図書館で全国紙全紙を見たが載ってなかった。ネットで調べると10/20に読売、10/21朝日、産経 10/22日経それぞれ東日本だけに載った広告のようだった。 ラジオも東京キー局のパーソナリティーだった。


ネットに意見広告が載っていた。内容のあらましはこうだ。原発事故は二つのことを教えてくれた。一つは原発事故は管理の杜撰さによる人災だったこと。もう一つは震源地により近い女川原発が生き残ったように日本の原発技術は優秀だったこと。いま日本がなすべきことは事故を招いた構造的原因を究明しより安全性を向上させた上で原発を続けること。選ぶべきは脱原発ではない。


桜井氏の外交・防衛問題に関する発言に共鳴する部分が多いが、この原発発言は随分思い切った発言をするものだとの思わざるを得ない。使用済み燃料の処理など未解決のままではないか? 50年以上前まだ原発ができてなかった当時、社会党が政権をとったら国民はローソクで生活することになるなどとまことしやかに流布されていた。あれから、50年足らずの間に50数基の原子炉が世界第2位の経済大国を築きあげてきた。それを思うと氏の主張もわからんでもない。う〜ん、難しい問題だ。