医療費の無駄使い


多少の雲はあるが、おおむね晴れの穏やかな天気。庭のツバキが一輪だけ咲いた。真紅の山茶花の垣根をバックにピンクの八重のツバキが庭に彩を添えてくれた。


健康診断の前立腺ガンの腫瘍マーカー検査。基準値が0〜4のところ、ここ10年来その値が4〜5の間を行ったり来たり。5に近い値が出るたびに精密検査を受けさせられる。これが、ものすごく痛い思いをさせられる。6年の間に3回も痛い思いをした。3回とも医師が異なり、過去からの経過を精査することもなく、単純に機械的に基準値を上回ったからと検査をするだけであった。


今週の月曜、今年も値が5.4だからまた痛い思いを覚悟して病院に行った。今までの医師とは違って、今年の先生は過去10年近い値を折れ線グラフにして示して、ガンの兆候があるなら3年くらいの間に値が倍くらいになる。あなたはそれがないから全く心配なし。との診断。1年に1回は腫瘍マーカーで値を見ておけばよし。とのこと。ほっ。


今、政府では「社会保障と税の一体改革」が盛んに議論されている。そのなかで、医療費の無駄使いなども俎上に上がっている。先日診察を受けた先生のようにち蜜な診察をしてくれたら、無駄な医療費を使うことはない。社会のために無駄な医療費を省ける上、自分の無駄な出費も省け、痛い思いをしなくても済む。とにかく病院で診察を受けていないと安心できない病をはじめとして医療費の無駄使いを削減できる余地があることを実感。