割れ窓理論


きのうの朝と同様東の空が茜色から次第にブルーに変わって真っ青な冬空に。お昼前ごろから時折黒い雲が出てきて、その度に寒風吹きさらしの状態になる。ウッドデッキに干してある切り干し大根にとってはきっといい風だろう。家庭菜園で収穫した大根、子供たちもあまりもらってくれない。そこで、カミさんこんなことをはじめたようだ。我が家の冬の風物詩といったところだ。


地域の自主防犯クラブで毎月1回A4判の「自主防犯だより」を発行し、約千戸の家庭に配布している。編集・発行を任されてかれこれ1年になる。そろそろネタが尽きてきた。色々ネタを漁っていて、こんなものを見つけた。環境犯罪学上の理論で「割れ窓理論」というものがあるそうだ。ニューヨークでこれを実践して街角での犯罪を一掃したことは有名。


たった1枚でも建物の窓ガラスを割れたまま放置しておくと、その建物は管理されていないと思われて割られる窓ガラスが増え、その建物全体が荒廃し、いずれ街全体が荒れてしまうと言う理論。一つの無秩序をを放置すると、地域全体の秩序を維持する機能が弱まり、犯罪が増加・凶悪化するというもので、社会の小さなルール違反を見逃すことが大きな犯罪を生むことにつながると説いている。


わが地域に当てはめてみると、放置自転車やゴミのポイ捨てなど地域の秩序を乱すものを地域住民のたくさんの目で監視・修復・撤去し、犯罪者を寄せ付けないようにすることが大切だろう。そして、地域住民による自主防犯活動は「無理せず、できることから、できる人から」活動の輪を広げてゆくことだろう。