秋入学


雲が多く陽射しもなくこの時期らしい肌寒さ。午後からは久しぶりの本降りの雨。ウォーキング中、珍しく四つ池の水辺にあの真綿色のシクラメンを彷彿させるような真っ白な2羽の白鷺の姿があった。撮り逃がした。その代わりと言っては何だが、夏から秋にかけて花が咲いているときには白鷺の白さに負けず劣らず白い花の高砂ゆりの哀れな末路の写真となった。三好丘丘陵地の至る所でこの時期、この姿が目に付く。


東京大学が入学式を春から秋にしようと動き出した。世界的には秋入学が主流で、日本でも学校の制度を外国から学んだ当初は秋入学だったが、大正時代に秋から春に変わったそうだ。これだけグローバル化が進んだ今、世界標準にあわせるべきだろう。自分の身近なところで、秋入学にまつわる問題があったので余計にそれを感じる。


いま小学2年の孫がフランスにいたとき幼稚園の年長組みだった。父親がその年のクリスマス休暇に入る時に赴任を終えて帰国する予定だった。ところが、9月新学期のフランスだから9月から12月までは小学校1年で就学し、帰国したら幼稚園に逆戻りというイレギュラーなことになるので、母親である次女が随分悩んでいた。結局は、夏休みが終わったら母子だけが帰国してこちらの幼稚園に入った。


ウチの孫の問題など大したことでもないが、大きな流れの中で考えれば秋入学にすれば日本から留学しやすくなり、海外からの留学生も増えることが期待される。春に新卒を一括採用する会社が多い日本で、秋に卒業する学生の就活がうまくいくかが成功のカギとなりそうだ。