歴史の皮肉


雨模様の大寒。”大寒”の名前ほど寒くない。雨上がりにウォーキングがてら名古屋刑務所に。施設見学の際何もかも持ち込み禁止で写真を改めて撮影に。予報では週明けに寒波が来るらしい。やはり、この時期が一年で最も寒い時期なのだろう。


きのう、おとといのニュースに接して「歴史の皮肉」というものをつくづく感じたことがふたつある。


そのひとつは、写真フィルムのコダックが破産法の申請に至ったこと。37年前に世界初のデジタルカメラを開発したのが同社だった。デジカメを開発した会社がフィルムカメラの成功体験にこだわったばかりにデジカメに喰われてしまったのだ。


もうひとつは、損失隠しで世間をお騒がせのオリンパス内視鏡を使って東電の原発の原子炉格納容器の内部が撮影されたことだ。両会社とも時が時なら超一流企業。今や、片や国有化が取りざたされている。一方は上場廃止になると思っていたがどうにか免れた。オリンパス内視鏡損失隠しまでは見通せなかったかと言いたくなる。