紅のバラの芽


きのう、おとといより晴れ間が広がり、風も比較的穏やか。そのせいか、最高気温が10度にならなくてもぬくもりを感じる一日。


気のせいか、そんなぬくもりを感じる庭。鉢植えの若いバラの赤い芽が出てきた。
                
 「くれないの二尺のびたるバラの芽の針やはらかに春雨の降る」 正岡子規。                    


庭のバラは樹高60〜70cm、紅(くれない)のバラの芽、若い木でトゲはまだ柔らかそう。子規はこんな状態の中で春雨がシトシと降っている情景を詠んだのでは・・・・と頭をよぎる。R型に湾曲したテラスの庇からの落雪ですんでのところで倒れるところで危うくセーフ。   ♪命くれない はここから来ているのか?


東京スカイツリーに関心が集まっているようだ。オープンまで百日。きのうのテレビで伝えていた。ツリーの最寄り駅、東武電車の「業平橋(なりひらばし)駅」の駅名が「東京スカイツリー駅」に変わるそうだ。たかが展望塔ができるだけで、由緒ある業平橋の名前を変えてしまうのは如何なものか?


この近辺には平安時代伊勢物語に登場するプレイボーイ在原業平(ありわらのなりひら)に因んだ「業平橋」や彼が詠んだ歌に因んだ言問橋(ことといばし)もある。


  「名にしおはばいざ言問はむ都鳥我がおもふ人はありやなしやと」


時代の先端を行く技術の粋を集めたタワーを作るのもよし。だが、次世代に伝えるべき古きよき文化財は壊さないで欲しいものだ。駅名の変更ですんだが、橋の名前までの変更は論外だ。