春は名のみの・・・


珍しく朝から日中青空が広がった。ただ、風が冷たい。やはり、暦の上だけの春だ。早春賦の歌のように”春は名のみの風の寒さや”だ。ウォーキングの際、家庭菜園に上がって行く赤土の土手には霜柱が立っている。誰かが踏みつけて”立っている”と言う表現は適当でないかもしれない。子供の頃には学校に行く途中でよく見かけた。「ざくっ、ざくっ」と踏みつける音が懐かしい。きっと、この土手で踏みつけた人も昔を懐かしんでやったのではないだろうか?




世界規模で記録的な寒波が連日報じられている。きのうの中日夕刊にブダペストドナウ川が氷で覆われた写真が載っていた。去年の春にドナウ川クルーズをしたばかりだ。会話のない夫婦に久しぶりの会話を提供してくれた。日本でも確かに雪国ではそうだろう。この近辺はどうだろうと去年のきょう2月11日の日記を開いてみたらこんな記述だった。




朝から間断なく降る雪。節分を境に文字通り春が来たと思っていたが、そうは問屋が卸さない。真冬に逆戻りだ。’07年のきょう2月11日の日記を読むと庭にクロッカスが咲き始めた、翌’08年の同日にはクリスマスローズが咲き出したと記してある。それを思うと・・・。この雪を境にして早く春が来て欲しいものだ。


ところで、きょう2月11日は建国記念の日。この日が来ると毎年思うことだが、会社でも学校でも創立記念日には大抵式典があるものだ。国家の創立記念日を旗日にするからには政府主催の式典があってしかるべきだ。それが、紀元節、神話、天皇制、戦争への道と結びつけ反対して来た団体やマスコミに気兼ねしてか何の式典もせず、休日だけを勝ち取られてしまったのではないだろうか?


去年の建国記念の日にはあんなにも雪が降ったのだ。サンデー毎日族はヒマでその上せっかちだから、「春はまだか、まだか」とやるから今年は”ラニーニャ”を怒らせてしまったのだろう。