クチナシ


午後からの雨の予報(だったが午後からは晴れてきた)で朝のグラウンドゴルフは雨の心配もなくプレイできた。会場の桜公園の土手の植え込みから甘い香りが漂ってくる。クチナシの香りだ。ここは八重ものだから一重ものに比べて遅咲きだ。今はまだ花の数より蕾の数の方が多いくらいだ。渡哲也のヒット曲「くちなしの花」でおなじみのクチナシ。早春のジンチョウゲ、秋のキンモクセイ、初夏のこの時期のクチナシが香りのよい花木のベスト3だろう。実の口が開かないことからのネーミングらしい。




桜公園で咲く八重ものには実がつかない。丘陵地のウォーキングコース沿いには一重ものが畑の土手に何本もあって秋になるとたくさんの実をつける。晩秋から冬にかけてその実をもらってくる。おせち料理の栗きんとんの着色材として使うカミさんの友人たちから頼まれるそうだ。娘はパエリアを作るときサフランの代わりに使うらしい。去年の秋の実がウチにまだ残っていた。水彩絵の具の橙色の代用品として使ってみたら、それなりの使い道があるものだとカミさんの言。「死人にクチナシ」というが生きていてこそ、そぼ降る雨に濡れたあの純白の花びら、あの甘い香りの触れることができるのだ。長生きせなアカン。


長生きせなアカン、勝負は勝たなアカン。野田さん、消費税増税の相撲には勝って、党内融和という勝負に負けた。我々国民はどんなリーダーに国を託せばいいか五里霧中。