コンパニオンプランツ


朝から青空。梅雨の中休み。午後には30度を越したようだ。この暑さでは家庭菜園へ農作業に来る人も朝夕に限られてくる。わが日記のコメンテイターのひとりJさんとは家庭菜園の区画が隣り合わせ。専ら奥様が精を出している。最近、トマトの苗床にマリーゴールドの苗が植えてあるのでそのわけを尋ねるとコンパニオンプランツとのこと。種類の違う植物同士を近くに植えることにより病害虫の発生を防ぎ生育をよくすることとのこと。野菜やハーブといった食用植物には農薬をあまり使いたくない・・・。そんなことから若い人から勧められたとのこと。


トマトにマリーゴールドやバジルを一緒に植えると、コナジラミなどの害虫を遠ざけ、トマトの生育を助けて味を良くするらしいがまだ植えて間もないことで成果はわからないとのこと。ネットで見ると、「害虫を忌避する働きのある植物」の一覧が出ている。そして、その効果は保証されたものではないと但し書きがついている。数年前、リタイヤー後本格的に農業を始めた友人から勧められたことがあるが、仕方なくやらされている菜園なので聞き流しておいた。考えてみれば、環境にやさしく副作用もなくじわぁ〜と効いてくる漢方薬のようなものだろう。


けさの朝日新聞天声人語広島県福山市の農業研究センターでは野菜につくアブラムシの天敵であるテントウムシを飛べなくしてアブラムシを食べ尽くしてしまうようにテントウムシの品種改良を試み成功した。テントウムシの中でも飛ぶ力の弱い個体を選び交配を続けて30代目くらいで、どれもトコトコ歩くだけとなった。試しにハウス内に放つと、アブラムシの増殖は抑えられた。しかし、どんな生物でも天敵に食われ続けている内に己の品種改良を重ね、畑のアブラムシに羽が生えるかもしれない。と結んでいる。


科学の力でテントウムシを飛べなくするといった自然の摂理に反するようなことに人間が手を突っ込むことはきっと、神からのしっぺ返しが来るような気がする。素人考えだけれども、コンパニオンプランツにもっと科学のメスを入れることの方が大切ではないか?