異変かポピュラーか


昨夜は雨が降ったようだが、朝から多少は雲が多いもののいつもながらの夏空。とはいうものの自然界ではちょっとした異変が感じられる。セミの鳴き声が少ない。毎年この時季になると土手や路傍、歩道の植え込みの中にでも咲いている高砂ユリが全く咲いてない。休耕畑のヒマワリも成長が遅くやっと咲き始めたところだ。


豊田市境沿いのクヌギ林の日陰を歩くウォーキングコース。クヌギの葉に”あずき”みたいなものが乗っかっている。きちんと縦一列に7個も8個も乗っかっている葉もある。配列はさまざまだが、”あずき”みたいなものが乗っかった葉が何枚も見受けられる。ネット検索。これは虫こぶといって植物の内部に昆虫が卵を産み付けることによって、植物組織が異常な発達を起こしてできるこぶ状の突起のこと。                                                               

写真の虫こぶは「クヌギハマルタマフシ」と言ってタマバチがクヌギの葉に作った丸いフシという意味らしい。産卵をした虫の名前はクヌギハマルタマバチというとのこと。この虫こぶまで異変かと思ったが、そうでもなくポピュラーな現象らしい。


麻雀を打ちながらの雑談でこんな話が出た。Aさんいわく。「先日の朝、公園での夏休みのラジオ体操の最中、ブランコで遊んでいる子供がいても周りにいる大人が誰一人注意しないので、見かねてオレが注意してやった。近所の人達もみんな水くさいもんや。」


われわれの年代から見ると”異変”に思えることも今の時世では”ポピュラー”なことで片づけられている。これは地域社会の存在や親子、地域のきずなが一昔に比べて希薄になってきていることが一因でないだろうか。