高砂ゆり


雲の切れ間から青空がのぞく割合が多くなり、夕方には久しぶりの青空に。日の出前のウォーキングは長袖が欲しくなるほどの涼しさだ。ようやく、高砂ゆりがそこかしこで涼しげな花を咲かせ始めた。                                                                     


この高砂ゆり、群生地だとか庭だとか生育するのに条件のいい場所のものはのんびりしていて咲き出すのが遅い。歩道のツツジの植え込みに分け入ったり、コンクリートの隙間に潜り込んだりして生育環境の悪いものは、逆境でも何とか生きようとして一生懸命になっている間に咲いてしまうから、咲き出すのが早い。そして、いったん咲いたら打たれ強く咲き続けるだろう。よく観察してみると、そんなことが言える。真偽のほどはわからないが・・・。




このゆり、花の筒が長く葉っぱも細く女性的な感じがする。風をうけて揺れる様子はまるで和服姿の女性が内股で優美に歩いているように見える。こんなところから、「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」などと美人の姿を形容する言葉の中に百合が選ばれただろう。


高砂ゆりをネット検索すると、明るい原野や道路脇、土手の法面、荒れ地など至る所で生育している。原産地は台湾。琉球語で台湾をさす「タカサング」に由来している。と出ている。


「タカサング」と目と鼻の先にある日本の領土、尖閣列島魚釣島に香港の抗議団体が上陸し、14人が逮捕された。一方、島根県沖の日本領土竹島に先日韓国の大統領が上陸したが、日本は遺憾の意を表明するだけだった。実効支配しているか否かの差はあるが、ほとんど同じ時期に片や逮捕、片やお咎めなしでは韓国に竹島は韓国のものと言質を与えたようなことにならないか?人気取りに隣国との外交関係をもてあそぶほど落ち目の大統領も大統領だ。隣国に対してスキだらけのわが外交も外交だ。