ガンバレの日


朝から青空が広がり残暑厳しい一日。きょう23日が二十四節気のひとつ「処暑」。暑さもおさまる頃といわれる時季だけに、「残暑」という響きが余計に身にこたえる。ウチの庭に柿の木が2本ある。そのうちの1本は早生で、秋9月まで1週間以上もあるというのにもう色づいて何個も落果している。よく色づいたものをちぎって味見。結構、甘い。一足早い味覚の秋だ。


ロンドン五輪も終わり1週間以上も経って、いささか賞味期限切れの話だが、開催中の8月11日は「ガンバレの日」だったとか。けさ、メルマガのバックナンバーを読んでいて初めて知った。「ガンバレの日」が制定されたワケは1936年のベルリン五輪のこの日、NHKアナウンサーが「前畑がんばれ」と連呼したことにちなんでいるそうだ。


水泳200m平泳ぎに出場し、日本人初の金メダルに輝いた前畑秀子さんに対する期待は相当なものだったことがうかがえる。そういえば、椙山女学校の後輩前畑選手が女性初の金メダリストというのが亡くなったおふくろの自慢話だった。


過度の国民の期待はやっかいなものである。自ら命を絶ったマラソンの円谷選手など五輪メダリストの人生には栄光と苦悩が交錯する。ロンドン五輪をテレビで見ていても、日本人選手は総じて現代っ子らしい振る舞いだが、ニコリともしない一部の外国選手の表情の裏に国家という存在を感じたのはクマさんだけではないと思う。