コワイ人がいなくなった


朝のウォーキングも全天雲に覆われ近頃にない蒸し暑さ。時が経つにつれてギラギラの日射し。午後にはにわか雨。処暑から1週間も経ったというのに真夏に逆戻りしたかのような一日。丘陵地の畑で1週間以上前からスイカが30個くらいゴロゴロと放り出されている。できそこないで出荷もできず放置されたものだろう。できがよければカラスの大群が押し寄せるのにそれもない。よほどできが悪いだろう。それにしても、もったいない。


その「もったいない」で思い出した。今に始まったことではないが、子供に”米粒を落としたら拾って食べろ”とか”男だろう、泣くな!”などと辛抱をしつけることがなくなった。子どもたちの親も学校の先生も子どものころに辛抱をしつけられてこなかった。今、マスコミを賑わしている哀しくハラの立つ事件のうちの数多くが子供たちに蔓延している礼儀やしつけの欠如よるところが大きいのではないだろうか。


子どもたちに礼儀を教えたり、しつけをするコワイ人がいなくなってしまったということではないだろうか。親も先生もコワイどころか問題にされていない。国民的人気を博した双子姉妹「きんさんぎん」の故蟹江ぎんさんの娘4人(平均年齢92.5歳)が愛知県のキャンペーンガールに任命され、けさのテレビでインタビューを受けていた。昔から何が一番変わったかという質問にコワイ人がいなくなったとの答え。確かにそうだ。納得。


核家族化がその一因でもあるだろう。親ではできにくい心のこもったジジババのしつけが秩序や人の道を教える何よりのスベではないだろうか。国が、学校が、教師が、家庭が、地域が・・・それぞれが責任の押し付け合いをしていてもラチあかん。ジジババの出番があって然るべきだろう。よくわからないが、既に行政の施策に組み込まれた制度もあるだろう。