段戸裏谷原生林


日曜月曜の2日間、長女夫婦と2家族で兵庫県日本海側にある城崎温泉にドライブ旅行。山間地の走行時に降られたことが再三あったものの観光地への立ち寄り時に降られることもなかった。けさは、明け方の激しい雷雨で中止になるのではと案じていたがどうにか催行された悠学カレッジ「ふるさとの自然」講座、奥三河設楽の段戸裏谷原生林の散策。


設楽町南アルプスの南端に位置し天竜川、矢作川、豊川の三大水系の水源地帯となっている。段戸裏谷原生林は樹齢300年にも及ぶブナを主としたモミ、ツガ、ミズナラ等からなる愛知県最大の原生林で広さおよそ140ha。東海道自然歩道をはじめ散策路は整備され、しかも湿地には木道も整備されている。                           

瀬戸の海上の森と比べると、素人目にもここの森は肥沃な土地だということがよくわかる。木の太さ高さがまるきり違う。安らぎと潤いを感じさせてくれるはずのこの原生林の散策だったが、お昼時になったら、ついに降り出して、ほうほうの体で下山する羽目になった。



珍しいものを見つけたと先生もサプライズ。ツチアケビだ。薄暗いような落葉樹林の下で生育している。草丈1mほど。光合成を行う葉を持たない。ソーセージのような色、形をした果実は10cmくらいの大きさだ。果実があけびに似ているところからのネーミング。




カエルといえば水の中に生息と思っていたら、こんな森の中にも生息していた。散策中に何匹かに出会った。体長15cmほどだ。目の後ろに耳腺(じせん)と言われるコブがあり、自衛用の毒液を分泌する。これを集めたものが”がまの油”だそうだ。