メンツ


きのうがこの秋一番の冷え込みだったが、けさはそれを更新したらしい。二日続きの一番の冷え込みが来て、ウチの周りからもようやく「夏」が消えた。白と緑のゴーヤを数十本はならせた緑のカーテンが邪魔になって片付けたからなのだ


朝の冷え込みもきのうの雨とはちがい、けさは抜けるような青空で気持ちがいい。家庭菜園で野菜を作らず区画前面に菊を作っている所があり、モノトーンの畑のなかで鮮やかな色彩が光り輝いている。



一昨年中国の桂林へ行った際広州に立ち寄り市内観光をした。高速道路から見る高層のビル群はどれもこれもきれいだった。現地ガイドの説明では、メンツを重んじる中国では外国からの客人(目前にアジア大会を控えている時期だった)に汚い建物を見せてはメンツが立たないということで高速道路から見える側だけはきれいにして裏側は汚いままになっているという。


中国人にとってメンツは命より大切だと言われる。時には政治や外交まで左右してしまう。それほど中国人にとってメンツが重要であるらしい。9月に野田総理胡錦濤主席と会談した2日後に日本政府が尖閣諸島を国有化したことに「中国国民はメンツをつぶされたと感じた」と述べ、怒りをあらわにした。このことが現在の冷え切った日中関係の引き金になったといわれている。


きのう、中国の新しい国家体制ができたとの報道に接し、こんなことが思い出された。