Enjoy世界紀行 イギリス 2


Enjoy世界紀行イギリス編の第2回目は「イギリスは奥が深い」と題して伝統や慣習、ナショナルトラスト運動などの話を聞いた。左の写真はネス湖に住むといわれていたネッシーの置物。


● 王室を抜きにしてはイギリスは語れない。
  エリザベス女王は現在86歳。王位継承順位1位のチャールズ皇太子は64歳。離婚歴があるため継承せず28歳のウィリアム王子が王位を  継ぐと世間では云われている。


● ナショナルトラスト運動って何?
  歴史的名所や自然的景勝地を保護する運動。20世紀の中頃、貴族が所有する土地や建物が法的経済的理由で維持できなくなり、ナショナルトラストに所有物件を託したことがはじまり。現在会員400万人。英国の海岸線の20%を所有。国教会、女王に次ぐ大地主。

  ※日本でもこの運動がある。先日見学してきた愛岐トンネル群は愛知県で唯一ナショナルトラストが所有する文化遺産


● 12/26のボクシングディーって拳闘をする日のこと?
  元々は、教会が貧しい人たちのために寄付を募ったクリスマスプレゼントの箱(box)を開ける日であったことから"Boxing Day"と呼ばれる。つまりスポーツのボクシングの意味ではない。

  クリスマスも仕事をしなければならなかった使用人達に翌日、家族と過ごさせるための休日で、主人が箱に贈り物を入れて彼らに配った。また、クリスマスにカードを届けてくれた郵便配達員にも、労いの意を込めて26日に箱入りのプレゼントをする日になっている。


● 歴史の重み?・・・イギリスの通貨制度 
  イギリスの通貨は、現在は1ポンド=100ペンス。1971年までは12進法と20進法が入り混じった複雑なものだった。1ポンドが20シリング、1シリングが12ペンスで、1ポンドは240ペンスということになる。しかも、何種類もの貨幣には、それぞれ特別な呼称がある。今は使われていなくとも、古典や名作を読めばふんだんにお目にかかる。


紀元前にローマの属州になったことからはじまり、ゲルマン民族の大移動、10世紀のイングランド王国統一を経て18世紀後半の産業革命大英帝国として世界に名を轟かせたイギリスの歴史・伝統行事・慣習などを2時間の講座で学ぶには、あまりにも奥が深すぎる。