爽快・不快


4日続きの冬日とか。日中は久しぶりの風のない穏やかな天気。太陽の温かみを感じながらウォーキングも普段とは反対の牧草地経由に変更。だだっ広い草原の中にポツンと2本のハゼの木が立っている。高さ3〜4mもある。つい先だってまで美しかった紅葉も、今では丸坊主。その代りに枝がたわむほどに黄灰色で小粒のぶどうほどの大きさの実がついている。澄んだ青空に美しく映えている。


ハゼの木は和ロウソクの油(木蝋)を実から採るために江戸時代から栽培され全国に広がったそうだ。かつて飛騨古川に訪れた際、240年も続く和ろうそくの老舗三嶋ろうそく店の七代目の店主から聞いた話を思い出した。


店主は熱っぽく語った。基本的には仏事に使うろうそくはハゼの木から取れる木蝋を使う和ろうそくが正しい。西洋ろうそくは今でこそ石油パラフィンを使っているが、かつては鯨や魚の油が原料だった。仏事に精進料理を食べるようにろうそくにも命あったものを原料にしないのが正しい。 和ろうそくは白と赤があり、赤は元旦や彼岸のようにめでたいときに使う。若い人たちが赤いろうそくを立てて先祖を敬う習慣が根付くことを願ってやまない。と。



きのうからきょうにかけてのニュースでの爽快・不快。
<爽快>
ノーベル賞受賞の山中教授。文化勲章を胸に出席。受賞が決まった時「日の丸の支援がなければ受賞できなかった。」と語り、授賞式にあたっても「日の丸を背負った学者として臨みたい。」と胸を張る。数年前ノーベル文学賞を受賞後文化勲章を打診されエラそうに辞退した大江健三郎と比べ、山中教授の態度は何と爽やかなことか。

<不快>
北のミサイル発射。国連決議も無視して発射の通告。「欠陥の発見」を理由に発射期間の延長というフェイントを国際社会にかけておいて2日後に意表をつく発射。国際社会のフェイント対応能力を見極めるための作戦でなかっただろうか。不愉快極まるやり方だ。