鎮魂歌


古代マヤ文明の暦が2012年12月21日で終わることから、人類が終末を迎えるとの終末論が世界中を駆け巡っている。そんな折も折、何と不吉な12月20日だろうか。きょうのグラウンドゴルフはいつもの通り8時半スタート。いつもと違っていたのは、グランドが凍てつくほどの寒さだった。


自分の前の組は5人でラウンドしていた。5番目の女性がスタンスをとってアドレスしたと思ったら突然倒れ込み顔面蒼白で意識を失った。
救急車で搬送されたが1時間半後くらいに帰らぬ人となった。夫婦揃って熱心なプレイヤーで、きょうも組は違っていたが同伴出勤だった。享年77歳。 合掌。


6年前のきょう12月20日。サンアートで「豊田オペラグルッポ」のコンサートでモーツァルトのレクレイム(鎮魂歌)を聴いて帰宅したら多治見で一番仲の良かった友人の訃報。その日の日記。「なんと皮肉なことか!鎮魂歌なんか聴かなければよかった。いや、そうじゃなくてコンサートで彼に鎮魂歌を捧げたのだと思っておこう。そうとでも思っておかなければやりきれない心境だ。 合掌」


グラウンドゴルフに出かける前にテレビでやっていた終末論なんか見なければよかった。そうだ、あす12月21日は冬至だ。陰が極まって陽が生じる一陽来復の日だ。ここは静かに帰らぬ人となったSさんのご冥福を祈るとともに、ゆず湯につかり穏やかに循環する地上の時の恵みに感謝したい。