木を見て森を見ず


きのうに続き日射しにぬくもりが感じられ、きょうは眩しい。最高気温が10度を上回った。庭の花壇のリナリアとノースポールが光って見える。このまま春になってくれればいいが・・・。世の中、そんなにうまくは行かない。色々なことがあるものだ。


こんなつまらんことで、40年以上も論争を呼んでいるらしい。先日朝日新聞のデジタル版に載っていた。「8人に鉛筆を配る。一人に6本ずつ配ると全部で何本いるか」「8×6=48」と答えると小学校のテストではバツになるかもしれないらしい。「式の順序が正しくない」「掛け算に正しい順序なんてない」と論争を呼んでいるとのことだ。



文科省の学習指導要領では「一つ分の数×いくつ分」と順序を固定することを徹底するよう指導しているそうだ。それに当てはめれば「一人当たり6本」×「8人分」、つまり「6×8=48」と書くのが正しい順序と言える。ただ、「8×6=48」をバツとするかどうかは学校現場に任せてあるそうだ。


一方で、鉛筆をトランプのように配れば「1巡あたり8本」×「6巡分」とも説明でき「8×6=48」をバツにする根拠はない。という説を唱える学者もあって、40年も前から論議を呼んでいるそうだ。


文系の自分には難しい算数の理論はわからない。単純に考えれば算数の答えは一つ。順序にこだわりなく、色々な答えの出し方を考えさせて正答を引き出させることが40年前も今も変わりない「正答」でないだろうか。「木を見て森を見ず」もいい加減にしたらどうだと云いたい。