建国記念の日

        
先週末からの連休中、春まだ浅い三好丘の野や畑のあちらこちらで炎や煙が立ち上っている。枯草を焼き、害虫を殺し、土地を肥やし、草木の芽立ちを促すという。氷点下の朝が続くが、兼業農家にとってはこの連休が”野焼き””畑焼き”のまたとない機会のようだ。立春から1週間、三好丘の春の風物詩だ。


きのう2月11日は建国記念の日。、夜のニュースでは毎年恒例のごとく、この日をお祝いする団体と反対する団体の集会の様子を伝えていた。そもそもこの記念日、神武天皇の即位の日を戦前は「紀元節」として祝っており、敗戦後GHQによって廃止された。しかし国民の要望により昭和42年に「建国をしのび、国を愛する心を養う」という趣旨で今の記念日が制定された。


昨夜のニュースの反対派の集会では「総選挙で、改憲を志向する政党が勢力を大きく伸ばすなか、平和憲法を守ることの意味を改めて考えるべきだ」と訴えていた。建国記念の日国家主義の復活、戦争の美化に通じる。などと云わんばかりだ。理解に苦しむばかりだ。建国を祝い愛国心を養うことが、どうして国家主義や戦争などに結びつくのか。


もう一つ腑に落ちないのは、国が定めた祝日でありながら政府が直接かかわる式典が開かれてないらしい。反対派の集会がニュースになったり、政府の関わる式典が開かれないような国民の祝日ならやめてしまえばいいのではないか。夏休み、正月休み、年間の総労働時間の関係だろうが現にトヨタはこの日は休日ではない。サンデー毎日に関わりのないことだが、どうもひっかかりの多い建国記念の日だ。