成長分野 コーヒー


ついこのあいだ年を越したと思ったら、あと10日したらもう3月だ。きのうはよく雨が降ったと思ったら文字通り二十四節気の雨水(うすい)だった。降る雪が雨に変わり、雪が解けて土が潤いだす頃といわれる。そうは問屋が卸さない。週間天気予報を見るとまだまだ氷点下の朝がありそうだ。丘陵地の畑の土手に咲く寒あやめがまだまだ幅をきかせている。


日頃あまり喫茶店を利用しないが、メイパパさんのカキコで喫茶店のモーニングサービスのことや、コメダ珈琲のことを読ませていただいて、それなりの関心を持っていた。そんなところに、コーヒーが成長分野だという記事が先日の産経新聞に載っていた。


いま、コーヒーをめぐる顧客争奪戦が激しさを増しているそうだ。背景には消費者の低アルコール志向やたばこ離れが進む中、代替の嗜好品としてコーヒーの相対的地位が高まったことがあるらしい。右肩下がりの外食産業にあって数少ない成長分野だ。それだけに業界の垣根を越えた乱戦模様だ。



コンビニ業界
ローソン、ミニストップに続き1月からセブンイレブンが参入。セルフサービス方式のレギュラーコーヒー100円。サンドイッチの販売が2割、デザートは3割増えた。他商品の波及効果大。今夏までに導入店舗を1万5千店舗に拡大方針



ファストフード業界
マグドナルドでは喫茶専門店と遜色のないコーヒーで喫茶店を利用しない顧客を取り込む。08年から100円コーヒーを展開。モスバーガーでも同様の展開。ファストフード店でコーヒーを飲むという行動パターンが定着してきた。



居心地のいい空間・こだわりのコーヒー,コメダ系喫茶店
元町珈琲は東海地区に18店舗展開中。元町ブレンド400円、セレクトコーヒー500円。星乃珈琲は全国11都府県で45店展開中。郊外中心に80店超に拡大の方針。愛知県では9店舗。星乃ブレンド380円、炭火焙煎450円。


嗜好性の強いコーヒーは、楽しみ方の違いで求められる品質や価格のバランスが異なる。ライフスタイルの多様化がこうした業界横断的な顧客獲得争奪戦を生んだということであると同時に、店員が配膳するフルサービスの喫茶店でも付加価値が求められる時代になったということだろう。