物事のとらえ方


久しぶりに気持ち良い青空が戻った。それにしても、冬将軍が長く居座っているものだ。きょうも氷点下の朝。ウォーキングの通り道、あざぶの丘の住宅団地の周囲に低い石垣がある。その下では桜の咲く時期になると地を這うように芝桜が咲いている。ところが、この冬将軍が居座っている時季にもかかわらず狂い咲きかフライング咲きか二輪だけ咲いているのではないか。それは、きっとまだ寒々と硬い大地から、春の足音が聞こえてきたということだろう。


麻雀仲間のHさん、年末の23日に胃の手術をして松の内が明けたらもう麻雀を始めている強者だ。年明けの初戦の際「まだ食欲は出ないが眠れるようになったから大丈夫」と心配するメンバーに語っていた。もし、「眠れるようになったが、まだ食欲が出ない」と云っていたとしたらちょっと心配だった。


眠れる、食欲がないという状況が同じでも、そのとらえ方が違う。「まだ食欲が出ない」と否定的な言い方で終わるのと「眠れるようになった」という肯定的な言い方で終わることの差である。この前向きで肯定的な生き方が彼の老いを楽しいものにさせているのではないかと思う。